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先日美味しいパセリを初めて食べた。

料理の上にかかってるパセリは彩でそれ以上でもそれ以下でもないと思っていたけど、美味しいパセリというものは確かに存在した。

一度美味しいパセリを知ってしまうと普通のパセリでは物足りなく思い、また1つ上のステージに登ってしまったのだと実感する。

食のステージを軽率に登ってしまうと簡単には元に戻れなくなってしまう。

少なくとも私は外食先で、美味しいパセリを探してしまうようになった。

 

週末、出かけた。

4年間住んだ地、恐らく今後住むことは無いと思うけど、今のところ第二の故郷と呼べる場所だ。

住んでいる期間で計上するのならば、そろそろ第三の故郷に降格される地。

とりわけ感慨深いといったこともなく、旧知の仲の友たちと久しぶりに会えるのは楽しく、ただ少しだけ亡霊を感じた。

 

今日すごく眠くて判断力がなく、別に食べたくもない高いパスタランチを食べている。

コンビニのおにぎりでもよかったのに、ワタリガニのパスタを食べている。

ただこの店はパセリを単なる彩として使用していることが分かったことだけが収穫だ。